歯の矯正治療に年齢制限はないため、大人になってからでも矯正治療を行うことができます。
「歯並びは子どものうちに改善しなければならない」と思っている方が多くいらっしゃいますが、それは間違いです。
大人の矯正治療は、子どもの矯正治療よりも期間が長くなることがありますが、
顎の骨の成長が終わっているため、顎の発育状況を考慮する必要がなく、治療計画が立てやすいという利点もあります。
メリット01
大人が矯正治療を行うメリットとして、見た目の改善を挙げることができます。特に営業職や接客業の方、舞台に立つ方など人前に出る機会が多い方は、歯並びを改善することで、相手に好印象を与えることができます。
メリット02
歯並びが改善されると、歯磨きの際に歯ブラシが歯間に届きやすくなるため、セルフケアがしやすくなります。また、噛み合わせが良くなることで、唾液の分泌量が増加するため、長期的にむし歯や歯周病を予防することに繋がります。
メリット03
大人は顎の成長が終わっているため、子どもの矯正治療とは異なり、顎の骨や筋肉の発育を考慮する必要がありません。そのため、歯が動く位置などを予測しやすく、治療計画を立てやすいというメリットがあります。
デメリット01
金属製のブラケットやワイヤーを使って矯正治療を行う場合、装置が口内で目立ちます。しかし、現在では、透明や白色のブラケットやワイヤー、マウスピース矯正、リンガル矯正(裏側矯正)などがあり、目立たない装置も登場しています。
デメリット02
最初に矯正装置を歯に取り付けた際は、若干の痛みや違和感がある場合があります。ほとんどの場合、1週間~2週間程度で慣れますが、ごく稀に痛みや違和感が残ることがあります。
デメリット03
大人の歯は、子どもの歯よりも固く、既に歯が生える場所が決まった状態のため、矯正治療が完了した後に、歯が元の位置に戻ろうとする後戻りが起こることがあります。そのため、歯の位置を安定させる保定装置を付けてからも、2~3ヶ月に1度の通院が必要になります。
金属製の金具とワイヤーを使用した、矯正治療で最も一般的な矯正装置です。口内で装置が目立つという欠点がありますが、丈夫な素材で費用が安いという利点があります。
白いセラミック製のブラケットを使用した矯正装置です。金属ブラケットよりも高額ですが、他人から目立ちにくいという利点があります。
リンガルブラケットは、歯の裏側に取り付ける矯正装置です。歯の表面には装置が付かないため、他人から気づかれにくいため、人前に出る機会が多い方におすすめの矯正装置です。
無色透明なマウスピース型矯正装置SmileTRUを歯に装着して歯並びを矯正する装置です。装着していることを他人に気付かれることがほとんどなく、食事や運動の際には自由に取り外すことができます。
01
現在の歯並びや、口腔内の状態を確認させていただき、治療計画を立てていきます。
矯正治療を行う上で、不安や疑問がある場合はカウンセリングの際にお話しください。
02
親知らずや埋伏歯などを含めて、矯正治療を始める前に口腔内の検査・診断を行います。
精密検査が必要な場合は、レントゲンやCTによる撮影を行うことがあります。
03
検査・診断の結果を基に、治療方針を決定していきます。
患者さまの生活スタイルやご予算に合わせて最適な矯正装置を選定いたします。
ご不明点や疑問点がある際は、何なりとお申し付けください。
04
治療方針に同意していただいた上で、治療開始となります。
患者さまの歯並びの状態や、ブラケットやマウスピースなど矯正装置の種類によって治療期間は異なりますが、おおむね1~3年の治療期間になります。
05
矯正治療が完了し、矯正装置を外した後に、歯が元の位置に戻ろうとする後戻りが起こることがあります。
そのため、歯に保定装置を装着し、歯の後戻りを防ぎます。
取り外し可能な保定装置(リテーナー)を使用し、歯の周辺の骨や歯茎の状態が安定するまで、2~3カ月に一回の間隔で通院していただき、経過を観察します。